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それいゆコラム
キャリアセレブになる方法は?
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第6回 「番外編」“死”というものを改めて考えて・・・

7月22日に最愛の飼い犬“MUGI”が突然、帰らぬ犬となってしまいました。その現実から立ち直れず、大好きな日野原先生にご相談させていただいたお手紙です。

日野原 重明様

暑中お見舞い申し上げます。暑い毎日が続いておりますが、先生、お元気でしょうか?

今日は先生にとても悲しいお知らせがあって、ご連絡申し上げております。
私の愛犬ムギが、約9年の短い生涯を遂げて私の元から突然いなくなってしまいました。先日、先生にお送りした別荘での写真には、元気なムギが写っていたと思います。あれはたった3ヶ月前の姿なんです。

今まで身近な人の死を経験していなかったのに、毎日朝起きてから、夜寝るまで私にピッタリと寄り添うように生活していた、家族の一人であるムギが突然いなくなってしまったことで、死というものを改めて考えさせられています。先生はお仕事柄、今までたくさんの患者さんを看取っていらっしゃったと思いますが、身内ではないにしろ、その都度“死”ということを否応なく直面してこられたことでしょう。死というものは、当たり前のことですが永遠のお別れです。昨日まで隣にいたムギが、どうもがいても、泣き叫んでも私の元には戻ってこないという現実をどのように受け止めたら良いのか、毎日とても苦しい気持ちでいっぱいです。これをどういうふうにOvercomeできるのでしょうか?

ムギが亡くなった当初は、いなくなってしまったことへの悲しさでいっぱいでしたが、その感情は後に、ムギが亡くなった第一原因である医療の手遅れ・誤診から、担当医を憎むようになりました。またあまりに安易に早急に安楽死の道を選ばせようとするアメリカの動物病院の対処に、私はやりきれないものを感じました。日本ではペット保険が普及してきているようですが、アメリカではまだまだで、人間の保険加入率ですら相当低いのですから、ペットにまで行き届くのは何年も先でしょう。そしてペットが病気になったとき、それが確実に治るようなものでないならお金の無駄遣いを避けて安楽死させなさい、というのがこちらの動物病院の一般的なやり方のようです。もちろんどこもそうとは限りませんが、この傾向が強いのは確かで、飼い主もあまりに高額の治療費に、ペットを諦めてしまうケースが殆どです。お金がないから医者も飼い主もペットを救おうとしない、つまり薬や技術を活かす機会がない、だから医学が発達しない、病院の質は悪くなる一方。これほど悪循環なことはありません。一つ言えるのは、ムギの死を無駄にしたくないということなのです。ムギの死から学んだこと、真剣に考えたことは山ほどあります。ペットの医療保険制度の義務化です。つまりペットを飼いたいのなら、すべての飼い主は月々何ドルか保険料を支払うようなシステムにしていく。そして低所得者やシニアの飼い主に対しては、国や州が適正を確認した上でヘルプする。飼い主が納得のいくまでペットに治療を施せるようにしていく時がきている気がします。月々保険費を支払うことで、ペットを安易に飼わない、捨てない、いじめないといった責任や自覚もでてくるのではないでしょうか。

しかし無償の愛をなくした今、この感情をどのように克服すればいいのでしょうか?先生、教えていただければ幸いです。

小野 恵子

私のご相談に対して、先生から下記アドバイスを頂きました。先生のお言葉で皆さんの心にも変化があれば・・・と願っています。

小野恵子さんへ

8月10日付けのあなたの悲しいお手紙を受け取りました。あなたへのお手紙が遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。
あなたの今も尚心の中に残っているのは、愛するものを喪ったGriefです。
ホスピスケアの中の大切なものの一つは@死んで行く人へのケア(Spiritaul careを含めて)とA遺されている家族、愛する人への死後長くGreifへのケアです。

私は昨年10月21日の広島からの世界への平和のメッセージの詩の中で、植物、動物、そして人間への愛の必要なことを唄いました。
飼い馴らされたペットの犬は、その主人が亡くなるとき、ベッドの端にじっとして主人の死の近いことを直観し、いつまでも静かに主人を見守ります。
私達がペットを飼う時は、そのヘルスケアを家族同様考えておくことは当然必要です。
ペットを愛するには、義務を伴います。ペットの命を十分に保つための金銭的、commitmentが要求されるのです。あなたは、ムギをGriefから飼い主のモラルに考えが広がって行ったのだと思い、一方、Griefを支える人が必要です。もしその支えてとなる心をこのメールで送ります。
最近私の「生き方上手」が英訳されたので、別便で送りますので、お受け取りください。
8月末に東京でお会いできることを楽しみにしています。
あなたの心の中に止まっているムギによろしく。

重明

いつもの“それいゆ”での連載とは内容がずれてしまいましたが、是非皆さんにも一緒に考えていただきたいと思いこのテーマを選びました。
先生の手紙から、皆さん様々に感じ取ることがあったと思います。
小野 恵子氏

 人と自然との融合生活。

性格 表裏一体。

好きな言葉
“TIME IS MORE THAN MONEY”
“目には目、歯には歯”

嫌いなもの
プレジデント・ブッシュ。為替の変動。

ニューヨーカーの好きなところ
歩くのが早いこと。アグレッシブなこと。
(信号が赤だろうと無視してどんどん歩くニューヨーカーのリズムに慣れると、もう止まれない。)

ニューヨーカーの嫌いなところ
何でもいちゃもんをつけること。すぐに訴えること。すぐ弁護士を使うこと。

尊敬する人
緒方貞子さん。マザーテレサさん。
(同じ女性として、彼女たちの笑顔で無償の愛を与える姿に感動。彼女たちは私のお手本です。でも、なかなか手が届かない・・・。)

お気に入りの時間
愛犬との朝の散歩。
(ただし、凍るように寒いニューヨークの朝はつらい・・・。)

小野恵子 HP
http://www.keiko-ono.com/

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