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それいゆコラム
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第6回 ナミュールへの旅 〜ムーズ川の真珠を訪ねて〜
シタデルからのナミュールの街の風景。
ムーズ川の真珠という名に相応しく、うっとりするほど美しい景色。

1月にベルギーで生まれた息子も、早いもので生後10週間。
そろそろ近場の旅行なら大丈夫かなということになり、ルーヴェンから高速で1時間ほどのナミュールへ、家族3人での初旅行へ行くことにした。
ベルギーは高速道路代が無料なので、気楽にふらりと旅にでることができるのがうれしい。


高速道路を飛ばして道をすすむと、ベルギーらしい、とてものどかな田園風景が広がる。赤茶色の屋根に白い壁の家。のんびりと草を食む牛や馬。どこまでもゆったりとした緑の平野が続いていく。こんなのんびりした景色には、予定のないきままな車の旅が、本当によく似合う。

ナミュールは『ムーズ川の真珠』と呼ばれるとても美しい街。ワロン地方のナミュール州の州都でもある。ムーズ川とサンブル川という二つの大きな川に挟まれた街のせいか、どこか静かで、ゆったりとした落ち着いた風情を見せている。街の見所は17世紀に築城されたシタデル(城砦)。ここに登ると、ナミュールの街を一望することができる。ああ、この街は二つの川に育まれてきたのだなと、シタデルからの景色を見て、つくづく感じ入ってしまった。上品で凛とした美しさを称えたナミュールの街は、まさに『ムーズ川の真珠』という名に相応しい。

高台に立つシャトー・ド・ナミュール。1893年創業という歴史のあるホテルだそうです。

今回の宿泊先は「シャトー・ド・ナミュール」というシャトーホテル。シタデルのある山の上にあるホテルなので、ナミュールの美しい街の景色を楽しむことができる。眺望とダイニングの評判が高かったので、ここに一泊してみることにした。

このホテルのおもしろい点は、経営がホテル学校で、ダイニングの給仕をホテル学校の生徒がしているということ。
キリリと背筋を伸ばして黒服を着ながらサービスする生徒達の姿はとても堂々としているけれど、よくみてみると、顔にあどけなさが残り、初々しさが漂っている。確かに、サービスとしてはまだまだ発展途上。でも、ひたむきさがにじみ出ていて、こんなことを言うとちょっと偉そうだけれど、なんだか微笑ましくなってしまった。

ひたむきに給仕する若い彼らの姿を見ていて、春は人も芽吹いていく季節だったのだということを、今更ながら思い出した。

春という新しい季節には、硬かったつぼみも、みなゆっくりと芽吹き、花開いていく。
そして人の中のつぼみも、春には社会の中でゆっくりと芽吹き、花開き始める。
新しい才能、新しい人生。そしてきらめく可能性。
そういったものをのびやかに芽吹かせていく、若々しく美しい社会の新芽達。
なんだかピカピカしていて、まぶしい。
人の中の、強い生命力を感じさせる “芽吹き”を見つめるのは、とてもうきうきした気持ちになってしまって、純粋に、うれしい。

月明かりに照らされた、Leuvenの市庁舎。 オレンジ色のライトアップがとてもきれい。

あっ、いけない。すっかり傍観者になっている…。
自分自身が“芽吹いていく人”にならなくては。

ヒトゴトのように眺めている場合じゃない。
そうだ。私の中にも、まだまだみずみずしい、「可能性」という名の新芽が隠れているはず。
私の中のつぼみ達だって、これからの芽吹きを待っているのだ。
私の中の新芽は、これからどんな色の花を咲かせていくのだろうか。

けれども、私の中の新芽達は、どうものんびりやさんのようで、まだまだ冬眠モードから抜けていない様子。
新鮮な春の空気をいっぱい吸って、そろそろ起こしてあげなきゃ。

昨夜のコースディナー緊張にもめげず、デュルビュイで有名なレストラン「ル・サングリエ・デザルデンヌ」のランチへ。皇太子と雅子妃もいらしたようで、入口に写真が飾ってありました。

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