それいゆさんが誇る歴代の名立たる講師陣の中に名を連ねるのは正直役不足だなと感じながら、自身にとってもいい機会とも開き直り、セミナー講師を引き受けさせて頂いてから早2年が経った。時の流れは本当に速い。
当時のテーマは『自分ブランドを創る』だったが、日々ブランド戦略や風土変革ベースの『企業変革』のお手伝いをしている関係上、この種のテーマは今後益々重要と実感する。そのせいか、幸か不幸か、その活動領域を企業から、地域へ、さらには大学や団体へと広げて流離の行脚の旅を継続している今日この頃である。
先般、某大学にて僭越ながら特別講師を仰せつかった。経営情報学部の学生さん向けということで、「こんなバブル崩壊世代のおじさんがどんな話をしたものやら」と悩んだ挙句、『アジアダイナミズムとブランド戦略』というテーマにした。約70名ほどの大学生(一年生も沢山いた)の前でいつもの(喉が枯れて講義後痩せる!)アグレッシブ講義を展開したのである。
講義の中で、将来どんな大人になって欲しいかということで、最近自身が最も強く感じている、自分ブランド構築の際の価値観というものについて話した。
昨今、『Want型=あれが欲しい、やりたい、手に入れたい』ことを主眼とする、自分中心、自己実現重視型の人材教育なり価値観が助長されている風潮があるが、本当にそれで良いのかと危機感を感じる。お金さえあればなんでも手に入ると思い込み、魂が感じられないようなものよりも、魂を込めて研究・教育・社会貢献に尽力し、全力疾走でまい進する、そういう人間として成長したいし、そういう人間を育成してきたいと強く思う。「自分」以上に、誰かの為(相手、企業、地域、社会)に「かく有るべし」という志を持って尽くす、言うなれば『使命感重視型=Must/Should型』とでも表現できるタイプではなかろうか。
さらに言えば、その志や使命を奉仕の精神を持って、目立つことなく、こつこつと魂を込めて取り組んでいる姿勢、これこそ日本人が大切にしてきた「らしさ」ではないだろうか。
小生自身は、自身への戒めも含めて、後者のタイプが増えることを願っているし、是非そういう社会人、企業人になって欲しいとメッセージを贈った。
その講義から二週間後、先生経由15人の学生さんからの感想所感論文が届けられた。最近の大学生の現状を見て取れたそこでの新鮮な発見、驚きがあったのだが、それについては次回お話しすることとしたい。
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(株)三井物産戦略研究所 企画総括/新事業戦略室
主席研究員 岡本 竜馬
1991年に早大法学部を卒業、同年に三井物産(株)物流本部入社。
ロジスティクスを専門とし、主に電力発電プラント建設における物流現場駐在、プロジェクトマネージャー等を担当。1998年より米国SCMコンサルティング会社(PA)、米国三井物産(NY)にて研修。最新のSCM,ナレッジマネジメント、ブランド戦略手法を習得。帰国後1999秋より現職。社内外に対する企業再生支援を通じCSRとSCM、CSRとブランドという融合テーマを人材育成も絡め企画研究中。
座右の銘
@「世に生を得るは事を成すに有り」
A「攻撃は最大の防御成り」
B「人事を尽くして天命を待つ」
専門
企業変革(再生)全般(含む新規事業創出)
@ コーポレートブランド戦略
A CSR(企業の社会的責任
B 風土変革
C 人材育成
D サプライチェーンマネジメント
E ロジスティクス
(2005年現在) |