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それいゆコラム
柴田香織氏 「PIAN PIANO」 スローフードの良さ、楽しさを知る。
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第6回 ミステリーツアー

  最近はもうあまりないのかもしれないが、どこへ行くのか着いてからのお楽しみツアーを確かミステリーツアーといったのではなかっただろうか。
 ここ最近、主催者は全く意図していないのだが、私的にはこれってミステリーツアー?というお食事企画と小旅行企画にたて続けに参加した。ミステリーというのは、段取りがどうなっているのかよくわからない、どこが企画しているのか聞いてもなんだかよくわからない、という意味において。でもちょっと面白そうでひっかかるところがあり、価格もリーズナブルで他に人もいることだし、行ってみようと。

暖炉で焼いた栗を剥く家族の風景。日本同様、町では焼き栗の露店も登場します。

今年飲んだ4種のNOVELLOで一番おいしかったもの。

 お食事企画はサン・マルティーノという聖人の生誕日に行われたもので、イタリアには、この頃には全てのぶどうがワインになるというという諺がある。Novello(ノヴェッロ)という新酒が出回るのがこの頃で、このお食事企画の名前は『Festa di San Martino』季節ものに弱い私は、デザートのNovelloと栗という文字に過剰に反応してしまった。予約する時に場所がよくわからないと言うと、ご親切に大学前まで迎えにきてくれるという。なんで?っと聞き返しそうになったが、まあ迎えにきてくれるのは悪い話じゃないとそのまま受け入れることにした。そして食事会が始まる前に会場に運ばれてしまった私達は食前酒をふるまわれ、ひたすら待つこと1時間以上。結局企画者のお友達がパラリパラリと集まってきて、食事が始まったのは19時過ぎ。目的の栗とNovelloに辿りつくまでにお腹はパンク状態。食事が終わったのは午前1時半ごろだった。
  旅行企画の方はといえば、やはり集合場所は大学前。バスまで歩きます、といわれ企画者の一人に引率され歩くこと20分以上。「どこまで歩くんだろー。」と、辿り着いたのは電車の駅前。なぜ最初からここ集合にしなかったのか?これも言っても仕方ないかとやめた。

モンテファルコの町を散策中。

この旅行企画というか遠足企画は、ウンブリアの有名な葡萄SAGRANTINO(サグランティーノ)の産地として有名なMONTEFALCOへ行ってワインを試飲し、BEVAGNAという別の町に寄って帰ってくるというもの。MONTEFALCOはペルージャにいる間に一度は行きたい場所だったし、BEVAGNAは最近TVで紹介されていて、良さそうな雰囲気だったので、私には非常に魅力的な企画。おまけに参加費はたった5ユーロ。
  さて、MONTEFALCOに到着すると、「ガイドさんがまだ来ないので待ちましょう。」へ〜?また待つこと20分以上。ガイドさん到着、と同時にどっからか湧き出てきたようなイタリア人の方々で人数は60人くらいに膨れ上がる。どうもMONTEFALCOの町のガイドは毎週土曜日行われており、そこに私達が相乗りしたようだった。MONTEFALCOに着いたらいろんなワインが飲めるのかな、と勝手に想像していたのだが、これは勝手な想像に終わり、MONTEFALCOの町を非常にまじめに案内してもらった。このガイドさんはウンブリアのガイドというバッジをつけており、ボランティアのようだ。町観光の後、ようやくCANTINA(ワインの醸造・販売所)に移動。

カンティーナの葡萄畑。葡萄はウンブリアの代表種サグランティーノ。

Cantine Brogal Vini にてワインを試飲中。

ここでもどういう立場か不明なお姉さんが登場し、CANTINAのオーナー夫妻と掛け合いをしながら中の案内とワインの試飲が催された。知らないCANTINAだったが、安くておいしいワインだったので3種類の価格帯で1本ずつ買うことにした。日本にも高いのから2番目(といっても13ユーロ)のを入れているというので、え、どこですか?と思わず聞くと「マサユキ!」と言われ爆笑してしまった。会社の名前は忘れてしまったようだ。BEVAGNAの町はMONTEFALCOよりさらに小さいかわいらしい町で、やはりここでもガイドさんを待つこと20分。現れたのは、この町に生まれこの町を愛し、この町が一番という女性ガイドさんで、MONTEFALCOは何も見るものなかったでしょー?ときた。かくして悪気はないがどこか不可解で、参加しながら状況が徐々に明らかになる、ある意味とてもイタリアらしいミステリーツアーは続いた。

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