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それいゆインタビュー
それいゆ会員 INTERVIEW ひまわりの花咲くころ
平野 桂さん (Katsura.Hirano) 平野 桂さん
フリーエージェントとは、簡単に言うと企業などの組織に雇われずに働く人々のこと。株式会社フリーエージェント代表取締役の平野桂さんは、日本ではまだあまり多くない、フリーエージェントとして生きる人をもっと増やしていきたいという思いから、このキーワードを社名にしたのだという。会社設立は2006年12月。同年1月まで大手人材派遣会社の正社員として働いていたという平野さん自身も、フリーエージェントとして歩み始めた一人である。
ある本との巡りあい

 人材派遣会社に席を置き、10年以上に渡って「様々な形で働く人々」をサポートしてきた平野さんは、以前から個人事業主として働くスタイルに憧れを持っていたのだという。
 「会社に守られている自分よりも、派遣や業務委託という形で個人の看板だけで働いている方々のほうが、潔いように感じていました。そういった方々の考え方や行動から色々なことを勉強させていただくうちに、フツフツと気持ちが大きくなっていって…」
 そんな中、巡りあったのが「フリーエージェント社会の到来(ダニエル・ピンク著)」という本だ。この中で描かれている世界は、まさに平野さんが漠然と考えていた今後のイメージそのものだった。
 「元々ビジネス本を読むことが好きでかなりたくさんの本を読んではいるのですが、この本との出会いは、これこそ私のセレンディピティだと感じられるものでした。私がなんとなく思い描いていた世界がアメリカではもう当たり前なんだということがわかり、それならばやってみるのも面白いかなと思って、決心しました」

フリーエージェントをサポート

 フリーエージェントとして働く人々をサポートする目的で設立された、株式会社フリーエージェントは、食のレンタルスペース事業と人材紹介事業という二つの柱が支える。
 裏原宿にオープンさせた「RED dot ORIGINAL」。「レッドドット」とは「日の丸」を意味しており、店名には、日本人のこだわりの文化を世界に広めたいという思いが込められているのだという。優れた技と独立志向を持つ「和」の職人たちを、開業費用の軽減という側面からサポートし、フリーエージェントとして働くきっかけにしてもらおうという店舗スペースレンタルビジネスだ。
 「職人さんたちをフリーエージェントに導きたい。この場所をスタートにフリーエージェントとして歩き始め、自分の技をより極めてもらえればという思いで運営しています」
 もうひとつの柱である人材紹介事業は、平野さんにとっては昔取った杵柄に他ならないが、同じ人材紹介でも既存の概念とは異なるビジネスモデルを模索していきたいと考えているのだという。
 「大企業には大企業のやり方、役割があると思いますが、私は、規模がたとえ小さくても、個人のつながりがより強いネットワークを創っていきたいと思っています。簡単なことではないとは思いますが、ゆっくり地道にやっていきたいですね」
 裏原宿と呼ばれる、神宮2、3、4丁目エリアには、オリジナリティ溢れるアイテムやこだわりの1点モノなどを扱う小規模の店舗が密集しており、昨今脚光を浴びる大規模商業施設を抱える街とは趣を異にしている。「個」のつながりを重視する平野さんが、この街をスタート地点に選んだのも、決して偶然とはいえないのではないだろうか。

人生のテーマは「自立」

 「私、いつの頃からか、人生のテーマが自立なんです」と語る平野さん。両親から自立するために就職時は迷わず上京、一人暮らしの道を選び、フリーエージェントとして歩き始めることで会社からも自立した。
 「日本っていう国から自立することも、どういうことなんだろう?と思っているんですよ。いずれは海外で住んでみたいな…と」

 株式会社フリーエージェントのロゴマークは、「F」と「A」の頭文字をデザインしたもので、人と人が支えあって生きているイメージを表しているのだという。自立した個々の人間同士が上手に役割を分担して支えあい、幸せになる。「人が好きで、人材ビジネスに長く携わってきた私にとって人との出会いは非常に大切な儀式のひとつです」と語る平野さんが目指す、フリーエージェントとしての生き方である。
コラム

◎一番印象に残っている『それいゆ』のセミナー=「2つのお仕事。2つの道を究める」祇園甲部歌舞会 真箏氏
実は、講師の真箏ちゃんは私の親友なんです。若い頃から一貫して芸の道を歩んでいる真箏ちゃんですが、厳しい面とは正反対にカジュアルで柔軟な面を持ち合わせていて、和も洋も器用にこなし、何でも自分の物にしてしまう才能があり、本当に感心しています。いろいろな苦労も近くで見ているので本当に偉いなあ…と思うのと同時に、いつも刺激を与えてくれる存在です。中学の頃から知っている真箏ちゃんが講師としてセミナーで話している時はちょっと照れ臭い感じでしたが、こうやっていろんな人に今までの「諦めずに続けてきた成果」を語れるようになって、皆さんの共感を得られて、心から嬉しいと感じたひとときでした。

◎私のお薦めイベント=Act Against AIDSコンサート
12月1日の「世界エイズデー」前後には、エイズ啓発運動(Act Against AIDS)の一環として様々なコンサートが開催されています。中でも桑田佳祐さんが主にパシフィコ横浜で行っているコンサートは、2006年は「アメリカン・ミュージック」、2004年は「英国ロック」というふうに毎年テーマが変わり、お薦めです。特に印象に残っているのは「ヨイトマケの唄」。桑田さんが、サザンの曲も自分の歌も一切歌わずに、様々なアーティストの曲を熱唱する、メッセージ性の高いコンサートです。

◎4月からの「RED dot ORIGINAL」=スウィーツ専門店がオープン
祇園徳屋店主山内正悟さんと、元シェ松尾パティシエYoshiko Kojiyaさんがコラボレーション。上質な国産の食材を使い、和を主テーマにおきながらも和洋を融合させたメニューが提供されます。
東京都渋谷区神宮前2−18フードビル1階(03-3408-1722)
営業時間:10:30〜18:00(厳選材料使用のため各種無くなり次第終了)
ケーキ
写真は、Yoshiko Kojiyaさん作、特注の豪華バースデーケーキ


編集後記

「RED dot ORIGINAL」へお邪魔してのインタビュー。原宿駅を出て竹下通りへ入ると、平日の昼間にも関わらず春休みということで、自分のペースでは歩けないほどの人通りでした。ところが竹下通りを抜け、裏原宿エリアに入るとあたりの雰囲気は一変。お洒落なカフェだけでなく、昔ながらの焼鳥屋さんなどが軒を連ね、思わず帰りに…?
裏原宿に関する情報サイト「URAHARA.org」

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