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それいゆインタビュー
それいゆ会員 INTERVIEW ひまわりの花咲くころ
中曽根 陽子さん (Yoko Nakasone) 増田 由紀さん
今回のインタビューは、「幸せ探しのサポート」を大きなテーマに書籍や雑誌の企画・編集・ライティングなどを行う、有限会社ワイワイネット代表の中曽根陽子さん。子育て中の母親が集まって作り上げたという「子どもと出かける大阪あそび場ガイド」(メイツ出版)の出版から10年以上に渡って、読者の視点に立った様々なお役立ち情報を発信し続けている。
中曽根さんは「今、新たなスタートラインに立っている」のだという。
メッセージを自分の言葉で

 中曽根さんは今春、中学受験を目指す親たちに向けた著作本、「後悔しない中学受験」(晶文社出版)を執筆、出版した。今までに何十冊という書籍を世に送り出してきた中曽根さんだが、自らの氏名をクレジットにしたのは今回が始めてだという。
 「今までは、誰かの言葉を引き出してそれをひとつの形にまとめていくというのが私の仕事でした。でも、そろそろ自分の言葉でメッセージを発信してもいいかなと気持ちが変化してきています。これからは編集だけでなくライティングにももっと力を入れていきたいですね。そういった意味で、今、新たなスタートラインに立っていると感じています」
 これまでもずっと、仕事や子育てに奔走する女性たちを意識して本を作っていたという中曽根さんだが、今後は「少し先を歩く経験者としての言葉を、後輩たちに伝えていきたい」と考えているのだという。
 「女性は結婚や子育て、介護など周りの環境に自分の人生を左右されがちですよね? でも逆転の発想をすれば、それだけいろいろなことを同時に体験できるとも言えるわけです。私は、女性として生まれたからには欲張りでいいと思います。ご縁があれば結婚も、子育ても、仕事も、趣味も、ボランティアもやれる。知恵を生かして、時間の使い方を工夫し、柔軟な頭と心を持てば、いろいろなお皿を同時に回していけるのです。そんなメッセージを、私の今までの体験や先輩たちから学んできたことを通じて、発信していきたいと思っています」

迷いの中で出会った1冊の本

 「女性たちが自分の幸せを掴むためのサポートをしていきたい」という中曽根さんの思いは、「20代からずっと自分探しをしてきたような気がする」という自身の経験が育てたものだ。出産のため退職し、専業主婦として子育てに専念していた当時は、「世の中から取り残されたような気がして、苦しかった」。「子どもも大事!私も大事!」のコンセプトのもと何かをしたいという母親が集まった子育てサークル、「BBBウエスト」と出会い、かねてからの念願であった書籍出版を成し遂げた後も、「そのことが、この先何に繋がっていくのかわからなくて、迷ってばかりだった」という。
 そんな、「傍目には順調そうに見えたかも知れませんが、何となく悶々としていた」時に出会ったのが、マザーリング&ファミリーナーシング研究所 所長 たけながかずこ氏の書籍だ。初めて読んだ女史の著作、「三歳児神話なんて気にしない」(株式会社メディアファクトリー)は、子育ても仕事も両立させたいという中曽根さんの背中を押してくれた。女史が提唱している「仕事・家庭・ボランティアからなる"マザーリングの3つの輪の生き方提案"」は、今でも中曽根さんが生きていく上での指針となっているという。
 「私が辛かった時にこの本と出会えたように、私の発信するメッセージによって誰かが何かに気づいてくれれば…それが私の天命だと思っています」
 中曽根さんは今後、メッセージの発信手段を書籍に止まらせることなく、ブログや講演会などにも拡げていきたいと考えている。


成功とは成幸

 「新聞の記事で読んだことがあるのですが、女脳は45歳からが旬だそうで、65歳くらいまで成長し続けるのだそうです。『それいゆ』セミナーの講師をされたこともある黒川伊保子さんも、『50代、60代の女性は最強の脳の持ち主』だとおっしゃっています。私はこの話を聞いて、なんだ、これからだったんだと、すごく気が楽になりました。30代はたくさん迷っていい。寄り道や挫折も決して無駄にはなりません。そういった人生の雫がたまって、その人の魅力になっていくのではないかと思います。人生において無駄なことは何もないというのが、私の信条であり実感です」
 中曽根さん曰く、「成功とは成幸」。そして、自分が輝くことのできる場所を見つけることこそが、幸せに成ることだという。
 「下の子どもも高校生になり、子育ても一段落しました。今まではアクセルとブレーキを両方踏んできたような感じでしたが、これからはアクセル全快で、仕事に取り組んでいこうと思っています。息長く、軽やかに、仕事も自分の楽しみもあきらめず、生きていけたらいいですね」
 時に迷い、時に悩みながらも、自分が輝くことのできる場所を見つけた中曽根さん。今以上にもっと輝きを放って、より多くの女性たちの道しるべとなるべく、新たなスタートを切った。
コラム

◎今、最も夢中になっていること=習字のお稽古に通うこと
最近めっきりと書く機会が減った「生の字」には、パソコンで入力した文字とは違うインパクトがあるように思います。表現力に溢れた「生の字」を書けるようになりたいと思って以前から先生を探していたのですが、縁あって武田双雲先生と出会い、1年ほど前、教室に通い始めました。先生は言葉の力を大切にしている方で、人間的な魅力にも溢れ、お稽古を通じてたくさんの気づきを与えてくださいます。アクティブに動き回る日々の中で、何も考えずにひとつのことに集中する静かな時間が持てることは、とても貴重なことです。

◎私のお薦めの書籍=「笑顔の魔法」野坂礼子著(青春出版社)
「誰もが笑顔でいたいし、笑顔でいたほうが幸せなことはわかっているけどできない。でも作り笑顔でいいんだよ。脳はだまされるから…」ということを教えてくれる本です。野坂さんは定期的に笑顔教室も開催されていて、私も参加しました。なかなか面白いセラピーでこちらもお薦めです。

◎◎私のお薦めのミュージカル=「RENT」
時々、自分へのご褒美としてミュージカルを見に行ったりしています。ミュージカルは「わざとらしいから嫌い」という人もいますが、私は音楽やダンスなど、いろいろな要素があるので面白いと思っています。見終わった後にハイテンションになれますし…(笑)。11月に日本に来る「RENT」は、ニューヨークを舞台にした若い芸術家たちの物語で、貧困あり、夢あり、エイズあり、同性愛ありのブロードウェイミュージカル。今から楽しみにしています。


編集後記

人生の先輩として、そしてライターの先輩として、ここには書ききれないほどのたくさんのことを学ばせていただいたインタビューでした。…と思いっきり褒めちぎった後に、ちょっとお茶目なエピソードをひとつ。インタビュー当日、お財布を忘れてきた中曽根さんは、駐車場に車を入れたものの、お金がないから出せない!という状況に…。もちろん私が駐車場代をお貸ししましたが、「ひまわりの花 咲くころ」初の珍事とあいなりました。

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