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それいゆインタビュー
それいゆ会員 INTERVIEW ひまわりの花咲くころ
小澤 誉子さん (Takako Ozawa) 小澤 誉子さん
今回のインタビューは、トラベルライターの小澤誉子さん。旅をテーマに記事を書くだけでなく、コーディネーターやコピーライターとしても活躍している。「セレンディピティ(偶然の幸せ)に導かれた」というその職歴は、アナウンサー、TV番組プロデューサー、カラーリスト、海外TVの通訳&コーディネーターと多岐に渡り、百花繚乱である。
仕事=経験をさせてもらう場

 「転職を重ねてきたという気持ちはありません。どの仕事でも使っているスキルはあまり変わっていないし、クライアントが変わっただけ」と語る小澤さん。「私は、小澤誉子という一人の人間をやっているのだから、職業が何であろうとその点は変わらない」のだという。名刺には、20年以上前に自らが設立したという会社名だけが刷り込まれており、職種を表す肩書きは載せられていない。「クライアントが求めるスキルや成果によって、肩書きを変えるようにしている」から、必要ないのである。
 小澤さんにとって仕事とは、「生きるための経験をさせていただく場」だ。今はトラベルライターとして様々な土地を訪れ、未知なものや人と出会うことによって、知る喜びを感じ、経験を楽しんでいる。
 「八甲田山の上で雪の中に立っていたりとか、天草の海岸にいたりとか、私はなんでここにいるのだろう? と思うときが、とても楽しい瞬間です」
 一見、華やかな業界でバリバリに活躍するタイプにも見られがちだが、「会ってしばらくすると、そうでもないってわかってもらえるみたいです」と笑い、「お金を儲けたいとか、社会的なポジションを上げたいとか、いわゆるキャリア志向は持っていません。専業主婦だったときも、それはそれでとても楽しかったし・・・。色々な経験をするということが私にとっては大切なんです」と語るその語り口からは、力みや気負いは全く感じられない。

DNAが満足するように

 「たまたま与えられた仕事に対して、ありがとうという感謝の気持ちでやってきた」とはいえ、決して仕事を選ばずにきたわけではない。「自分が何を好きなのか、どんなタイプなのかを第一に考えて、自分の素質、つまりDNAが嫌がらない、ストレスを感じない仕事をしてきた」のだという。「DNA」という、よく耳にはするけれど、多くの人がその中身をきちんとは理解できていないであろう語句に疑問を投げかけると、小澤さんは「毎日規則的な日課をこなすだけの仕事をしていたら、私は死んじゃっていたかも」といい、また、初めて馬に乗ったときのエピソードも披露してくれた。
 「スポーツでも、やっていて楽しいと感じるのはもちろん、割と早く上達するものがあると思いませんか? 私は初めて馬に乗ったとき、怖いという気持ちがまったく起こらずに、すんなりと乗れたんです。ほとんどの人は馬を見たことはありますが、馬に乗りたいと思う人はそんなに多くないし、乗馬を楽しいと感じられる人はもっと少ない。私は馬に乗った瞬間に、これは前に経験したことがあると直感しました。DNAに過去の記憶があるんだなって・・・だから乗りたくなったし、今でも続けられているのだと思います」
 自分のDNAが満足するものを見つけることは、仕事のみならず、幸せな人生を送るために、とても重要なことだという。
 「仕事を選ぶにしても、自分のDNAに合ったものを見つけることが大切だと思います。それは世間体がどうだとか、親の意見がどうだとか、そういうこととは一切関係ありません。仕事は小澤誉子という人間のひとつの表現方法です。自分のDNAに一番合った仕事をすることが、自分自身を表現することになると思います」


10年先に向かって

 「DNAが違うのですから、人と比較して生きるのは意味がありません。自分のDNAを気持ちよく活動させるのが幸せな人生で、DNAにストレスをかけるのが辛い人生。自分のDNAのシグナルに気づくことが、幸せへの近道だと信じています」
 今まさに「次に何をすれば、あなたは幸せだと感じるの?」と、自分のDNAに問いかけているという小澤さん。それは、今が次なるステージだと感じているからに他ならない。
 「いろいろな面の環境を変えようと思っています。これから先の10年が人生で最も楽しい時間ではないかと思うので、この時期の過ごし方に、ある意味最も私らしさが出るのではないかと楽しみにしています」
 変化の時を迎え、20代の頃から心に問いかけている言葉を小澤さんはまた、つぶやいた。
「大きくなったら何になろうかな?」
 
コラム

◎私のストレス発散方法=身体を動かすこと
太極拳、フラダンス、乗馬、スカッシュなどの運動は定期的に行っています。時間が許せば自宅までの一駅分を歩いたりもしますし、まずは健康であることが大切ですから。
また、自然の中で過ごす時間にも癒されます。それでもストレスで身体が緊張している場合は、ひとりで過ごす・・・。人に会わないで静寂の中で過ごすのが、いいですね。

◎良い旅をするためのアドバイス=テーマを持つ
今回の旅は何がテーマなのか、あるいは何をテーマにするのかを、自分であらかじめ決めておくことが、心に残る旅のポイント。それによって泊まる場所が変わってくるし、持っていくものも変わります。たとえばリゾートホテルに泊まるのであれば、夜はそれなりにドレスアップしたいですね。ゴージャスなホテルだったら自分も周りの景色に溶け込むような装いを楽しむことです。
宿やホテルの取材が私の仕事のひとつですので、具体的に聞いてくださればアドバイスします。友人のコンシェルジュになっていますので・・・。

◎今後のそれいゆに期待すること=体験的なものが欲しい
何か感激できるようなシーンに出会うとか、都会では経験できないようなことをやってみるとか、自然現象を見に行くとか、何かしらのテーマを持った旅に出ませんか? 五感が澄むような瞬間を、会員の皆さんとご一緒したいですね。


編集後記

小澤さんは、ライターとしては「小原」という名前で活動していらっしゃいます。「小澤だと仕事が長く続かなかったから」だそうです。さらに、2007年からは「織原」にする予定だとか。曰く「昔の人って、名前をどんどん変えたでしょう?」とのこと。
私も見習おうかと思い、考えてみました。「守屋」→「森谷」→「森田」→「森口」。私って、コピーライティングの才能、ないなあ・・・。

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