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それいゆインタビュー
それいゆ会員 INTERVIEW ひまわりの花咲くころ
山梨 榮利子さん (Eriko.Yamanashi) 山梨 榮利子さん
2003年6月にスタートした「ひまわりの花咲くころ」。これまでのインタビューで40名以上の「それいゆ」会員を紹介してきたが、「プロフィール写真はいつも自作のイラストなので、これでお願いします」という逸材は始めてだ。その人とは、服飾・コスチュームデザイナーであり、イラストレーターであり、「ACTRESS視覚提案仕掛人集団」という会社の設立メンバーとして経営にも携わる、山梨榮利子さんである。
この仕事が好き

 「仕事上、一番楽しい、充実していると感じる瞬間はどんなときですか?」という質問には、「こんなにたくさんの仕事をこなせるのだろうか?と感じる時」との答えが返ってくる。山梨さんの充実した仕事ぶりが容易に察せられるQ&Aだ。
 服飾関連の専門学校を卒業後、株式会社ワールドに入社し、約10年間、アパレルのデザイナーとして活躍した。現在は、ご主人が社長を務める「ACTRESS視覚提案仕掛人集団」で企画デザインを担当するとともに、若手社員の育成にも力を入れている。「視覚提案仕掛人集団」とは、少し変わったネーミングだが、VMD(Visual Merchandising)の直訳から付けたのだとか。様々な店舗や展示会で、どう商品を配置したらいいのかなどについて企画し、空間をクリエイトする、つまりどのように顧客の視覚に訴えたら良いのかを提案し、仕掛ける人材の集団・・・がその由来と知れば、納得である。
 母親や叔母の影響もあり、小さい頃から服飾に興味を持っていたという山梨さん。ごく自然な流れでこの世界に入ってから現在に至るまで、仕事をやめようとか他のことをやろうと思ったことは、一度もないという。
 「一言でいうと、この仕事が好きなんです。もしこの仕事が好きじゃなかったら、別のことをやっていたと思います」

ラッキーな人になりきる

 山梨さんは、気持ちが少しふさぎがちな時に「血液型を入れ替えたり、誕生日を変えたりして、ラッキーな人になって一日過ごす」ようにしている。こう考えるようになったのは、以前、胃にポリープが出来たことがきっかけだという。
 「人間関係などが原因でストレスがたまっていた時期があったんです。そのせいか激痛に悩まされ、これではいけないと思って色々なことを試しました。評判の薬を飲んだり、ストレス発散にスポーツをやったり、趣味を持ったり・・・。でも何をしても効果はその場限り。性格というか人間性、考え方を変えなきゃダメなんですよね。そういう辛い時期を乗り越えた今だからこそ、言えることかも知れませんが」
 自分のホロスコープがあまり良くない日には、別の誕生日に生まれたことにして、運勢が良い星座の人間になりきって一日を過ごす。ここはB型の性格のほうが上手くいきそうだと思ったときは、血液型をB型に入れ替える。ラッキーな方へ、ラッキーな方へと自分を導く術として、星座や血液型を利用しているのだ。
 「試しに、『私△型なんです』と自分のとは違う血液型を、人に言ってみてください。結構『やっぱり・・・そうじゃないかと思った』みたいに言われると思いますよ。人は人を、根拠のない外見やイメージで捉えることが多い。同じことを自分が自分にやって、他の人になりきればいいんです」


頑張らない、努力しない

 「人って結局は気持ちの持ちよう。何を食べたから病気になるわけでもないし、何をしたから治るわけでもない。精神的なものが一番だと思うんです」と語る山梨さん。自分の気持ちの持ちようとしては、「頑張らない、努力しない、風に吹かれてひらめく」を意識しているのだという。
 「自分にとって嫌なことだから、頑張ってしまうのだと思うんです。好きなことは頑張らなくても自然にやれるのではないかと。逆に言うと、自分が『頑張っているな』と感じるときは、あまりやりたくないことをやっているときではないかと思います。頑張らないで、風に吹かれていれば、自然と自分の好きなことだけが周りに残っていきます。自分の本当にやりたいことが見えてきて面白いですよ」

 頑張ろうと意識せずとも自然に取り組める仕事に、時には良い意味で人格を変えて挑む、というのが、山梨さんがマルチに活躍している秘訣のようだ。
 「今は、頑張ったり、努力したりすることは簡単で、そうしないことの方が実は難しい時代だと思います。よく言えば、世間体やしがらみが格段に減って、やりたいことをやりたいと宣言してやっていける自由な時代。そんな時代だからこそ、自分の好きなことだけをやっていくのも、面白いのではないでしょうか?」

 
コラム

◎印象に残っている「それいゆ」のセミナー =「トヨタのできる人の仕事ぶり」
講師の方は、とてもお話が上手で、いろいろな話をしてくださいました。中でも印象に残っているのが地震防災グッズのお話。「急な地震に備えて、防災グッズを持ち歩いていますか?」と聞かれたんです。ビニール袋や小銭、飴、帰宅マップなどなど・・・。私は何も持っていなかったのですが、「明日から持たれるといいですよ。でもこの話を聞いても、持たない人は持たないし、持つ人は持つ。それが出会いだし、スタートなんです」という言葉に凄く納得してしまいました。それ以来、バッグの中にビニール袋だけは入れて持ち歩くようにしています。人からのアドバイスを実践するかしないかは、結局、その人次第なんですよね。

◎お仕事のひとつをご紹介=Pillow O'Hara(ピローオハラ)
「それいゆ」セミナーでもおなじみの日野原重明先生と小野恵子さんが生み出した、うつぶせ寝枕です。私は企画デザインを担当させていただいています。 日野原先生のお話を伺っていると、「人間は他人から必要とされるのが、長生きの一番の秘訣だなあ」と感じます。「何を食べたから」「何をやったから」ではなく、やっぱり気持ちが大切なんだと・・・。


編集後記

たくさんのお仕事をこなしている山梨さんですが、今、特にはまっているのが、有名な大型テーマパークの秋のイベントに登場する、キャラクターのコスチュームデザインなのだそうです。ある映画の世界をモチーフにした衣装デザインをするにあたり、当時の庶民の暮らしぶりから兵士の制服に至るまで、ありとあらゆる資料の調査・分析を行っているのだとか。今までとは一味違うお仕事に出会って、新境地を開かれたご様子の山梨さんでした。
お仕事の性質上、あまり詳しいお話を伺うことはできませんでしたが、「仮縫いをしていて自分が癒されたのは初めて!」との言葉に、全てが察せられたように思いました。羨ましい限り・・・です。

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