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それいゆインタビュー
人のために役に立てる自分になるために 作家・中谷彰宏氏に聞く。
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Interview 1 メリットを探し求める旅にピリオドを打とう

石川:今、それいゆでは、自分自身のキャリアを高めるだけでなく、人のために何か役に立てることを意識することを大切にしたいと思っています。そこで、本日は中谷さんから、「人のために尽くせる人になるためには」というテーマで、働く女性たちにメッセージを頂きたいと思います。
中谷:「人のために何かをする」ってなると、ボランティアとか、身体の不自由な人のためとか、何か特別なことをしなければいけないと考えてしまいがちです。だけど、そんなに身構える必要はないんだよね。「何かを始めなきゃ」ではなく、今までも必ずやっていることがあるはずです。そのことに自分で気づくことが重要。そのためにはまず、メリットを探し求める旅を卒業すること。
石川:メリットを探し求める旅とは?
中谷:たとえば、知識を身に着けて仕事に生かすための10代の勉強。経験を積んで将来に備えるための20代の仕事。それらは常に「何のため」というメリットを前提にしていたわけです。それは逆に言えば「この行動にどんな意味があるのだろう?」っていう壁にぶつかることにつながってしまう。これをやる意味がわからない、やりがいがない、生きがいが見つからない、他に何かあるはずなのに自分の方向性が、夢が見つからない。
そもそも「何のため」を考えないのが夢なのに、メリットのあることから探しているから、なかなか見つけられないという状態に陥ってしまう。
石川:私も仕事柄、色々な女性たちと会う機会が多いのですが、「自分の軸となるものが、なかなか見つからない」という相談を受けることが、あります。
中谷:仕事に就いて10年20年経った頃って、誰もが自分の軸を探し始める時期なんだよね。それを探す方法のひとつが、仕事とは関係なく習い事をすること。そしてもうひとつ自分の軸を探す方法として、誰かのために仕事をしてみる。誰かを助ける、誰かを応援するということがある。自分の軸を探すためではなく、自分の好きな人、大切な人のために何かをしてあげると、結果として、自分はこういうことが好きだとわかる。これを大切にしていて、これにこだわって生きているんだなってことがわかってくると思います。

Interview 1 力の抜き加減を教えてくれる人を持とう

石川:中谷さんは盲導犬育成事業に賛同し、本の印税の一部を日本盲導犬協会に寄付していらっしゃるそうですが、それはどのような想いから始められたのでしょうか?
中谷:犬好きから自然に派生したことです。犬に関心や興味を持っていると、だんだん、犬のことがいろいろとわかってくる。世の中には盲導犬のために一生懸命頑張っている人たちがたくさんいるんだなあ、だったら自分にも何かできないかな。そんなスタートです。
石川:その他にも中谷さんは、アイバンク主催のチャリティーマラソン大会「ラン・フォー・ビジョン」に参加されていらっしゃいますね。
中谷:ラン・フォー・ビジョンは、アイバンクのPR活動のイベントなのですが、これも目の不自由な人のためというよりも、慶應義塾大学医学部眼科教授の坪田一男先生とのマッチレースだから参加しているという感じが強いです。本来の主旨は忘れてしまって、楽しんでいるというか。でも、こうやって自分の好きなことの延長線上でやっている活動が、ふと気がつくと全て「目」につながっているんだなということがわかってきた。それならば著作本の点字翻訳やテープ録音に協力しよう、視覚障害者のボーリング大会のPRをしようと、本業とも関わりながら広がっていくわけです。

石川:それがつまり、冒頭におっしゃられた「今までも必ずやっていることがあるはずだから、そのことに自分で気づくことが重要」ということを指しているのですね?
中谷:そう。無意識のうちにやっていることを意識化すると、その幅を拡げていくことができる。このコツをつかんだ人は、自分自身の気持ちを消耗せずに楽に生きられると思いますよ。「人のために何かをする」ということは、ボランティアというよりサービスの提供です。自分がサービス精神を発揮すると、巡りめぐって自分に返ってくる。そして結果的に自分がハッピーになるのです。
「何かいいことをしなければ」という考え方は、メリット先行型の考え方だけど、みんな、もうすでにやっているはずです。無意識のうちに必ずやっているんだよね。 人のために心を尽くしている、そのことに気づいていくことが大事だね。

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