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それいゆインタビュー

第3回 松山油脂株式会社 代表取締役社長 松山剛己氏
スキンケア50年、スキンシップ50年 自然の営みと共生するモノづくり 松山油脂株式会社

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Interview 2 指示するのではなく、やる気を引き出す。

石川:社員の方が、お客様の声を聴き、お客様の目線に立てるようにするのがご自身のお仕事だというお話ですが、具体的にどんなことをされているのでしょうか?
松山:まずひとつは、情報が遮断されないようにしています。研究開発スタッフの持っている情報と営業が持っている情報、生産スタッフが持っている情報はそれぞれ違う。それらの情報が上手く横に流れるように、フロアをまとめたり、社員旅行に行ったりして、自分だけの発想で偏見を持ってしまわないように工夫しています。
また最近の傾向として、経営者が言ったことや上司が出した指示よりも、同僚からの評価を意識する者が多いように感じています。上下よりも横の繋がりに重きを置いて、同僚から自分の仕事がどう見えているのか、自分がどう位置付けられているのかを気にするのです。
そういった中で、私はできるだけ個々のスタッフに各自の仕事を開示させるようにしています。たとえば朝礼の場でビデオにまとめた自分の仕事を紹介したり、セミナーに参加した後でその概要を説明したりといった機会を作るのです。仲間から評価されたいという欲求を満たせるような、横のつながりで頑張れる仕組みのほうが、人事評価や昇給昇格という上下関係よりも「やらされ感」がなく、結果として能動的に仕事に取り組むことへの後押しになります。
私は、社員に対して経営方針を話す頻度より、仕事の内容を聴く頻度のほうがずっと高いと思います。自分の仕事や考えていることを話すように仕向ける。そうすることで、社員ひとりひとりが率先して、自分の成すべきことを考えていくようになります。

石川:松山社長ご自身もサラリーマンの経験がおありですね?そのご経験が生きていらっしゃいますか?
松山:8年間のサラリーマン生活を振り返って、自分がどういう時に前向きになれたか頑張れたかを考えると、主体的に仕事ができた時、上司が自分の考えを聴いてくれた時、やってみろと背中を押してくれた時なんですよね。そういうときに私は、寝食を忘れるくらい集中して仕事に取り組むことができました。そんな自分が若くして経営者になって、社員との年齢差があまりない中でできることは、自分が社員だったら経営者にして欲しいことを自分が経営者として社員にするということなんです。それは何かと言うと、命令するのではなくて質問する、そして指示するのではなくてやりたいことを引き出すということ。そうしたほうが良い結果に結びつくと思っています。

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